「小石川・黒石川流域総合的治水対策推進協議会」は「志太地域流域治水協議会」に移行しました。(流域治水協議会HP)
アクションプラン策定の経緯
藤枝市から焼津市を流れて駿河湾に注ぐ小石川・黒石川流域では、近年の集中豪雨の頻発により、内水氾濫による浸水被害が発生しています。浸水被害の原因は、河川や水路の流下能力不足、市街化の進展による保水能力の低下など、様々な要因が複合しています。
このため、静岡県と焼津市・藤枝市では、こうした課題を解決するため、平成27年2月に静岡県と焼津市・藤枝市は関係機関などで構成する「小石川・黒石川流域総合的治水対策推進協議会」を設立し、本協議会で浸水被害の軽減に向けた具体的な行動計画の検討を進め、平成29年12月に「総合的治水対策アクションプラン」を策定し、公表しました。
流域の状況と課題
流域概況
小石川・黒石川は、藤枝市、焼津市を流れ駿河湾に注ぐ河川です。両流域は大部分が大井川の扇状地が占めているため、流域内に山地地形は無く、西から東に向かって勾配(約1/200~1/400)を有する平地に位置しています。
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浸水被害の状況
近年、小石川、黒石川流域において浸水被害が頻繁に発生しています。
浸水被害状況(左:小石川、右:黒石川)
※1:中港雨量観測所における観測雨量 ※2:静岡県地方気象台における昭和20年~平成22年の時間雨量の統計解析から評価
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浸水時の様子
浸水被害の要因と課題
川が安全に流すことができる能力(流下能力)について、小石川の下流部では年超過確率1/5の規模の降雨(毎年、1年間にその規模を超える洪水が発生する確率が1/5(20%)である)の洪水を流下できる能力を有していますが、小石川上流部や黒石川の全区間においては、年超過確率1/2の規模の降雨(毎年、1年間にその規模を超える洪水が発生する確率が1/2(50%)である)の洪水を流下できる能力を下回っています。
このため、洪水を流下する能力が低い区間では、河川から洪水が溢れたり(外水被害)、河川水位が高いために流域に降った雨の排水が困難となり流域内に水が溜まってしまうという浸水被害(内水被害)が起こりやすくなります。
また、近年の市街化の進展により、流域における貯留効果が減少したことによる、河川や排水路への流出量の増加に伴う溢水が生じていると考えられます。このため、市街化の進展にあわせ、流域において適切に雨水の流出を抑制する対策が求められます。
土地利用状況(電子国土基本図(オルソ画像))
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アクションプランの目標、基本方針、対策メニュー
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アクションプランの進捗管理
アクションプランにおける対策メニューは、現時点において考えられるものであり、今後、対策メニューの具体的な実施方法などを関係機関が調整しながら進めていく必要があります。また、対策メニューの進捗状況の確認や実績洪水に対する効果検証及び新しい技術知見の反映などにより、目標達成のための修正・フィードバックを図る必要があります。
そこで、浸水被害の早期軽減のため、本アクションプランに位置付けた対策を着実に実施する一方、引き続き協議会を開催し、PDCAサイクルによる対策の実施、進捗管理、取組みの評価、必要に応じてアクションプランの見直しを行いながら、目標の確実な達成に向けて、関係機関が連携して取り組んでいきます。また、対策の実施状況や今後の予定などの取組内容について、地域住民に情報提供してきます。
(アクションプランの進捗状況)
統合的治水対策アクションプラン短期対策メニュー(H29~R3)の取組み状況
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アクションプラン本文
こちらからアクションプランの本文が閲覧できます。
豪雨災害に備えて
天気予報などでよく耳にする「1時間に○○ミリメートルの雨」の目安は、下に示すような雨の強さと降り方になりますので、天気予報や防災情報を見聞きするとき参考にしてください。(出典:気象庁)
大雨や長雨で危険と思ったら、早めに避難しましょう。
出典:沼津土木事務所 各河川豪雨災害対策アクションプランHP
防災情報について
雨量や水位の情報(サイポスレーダー)
各地点の河川情報や気象情報などをリアルタイムに確認することができます。詳しい情報は、こちらから確認できます。
ハザードマップ
洪水が発生した場合に浸水する範囲や避難場所などを確認することができます。下のリンクをクリックすると、焼津市、藤枝市のハザードマップのホームページが開きます。
島田土木事務所 企画検査課(電話:0547-37-5272)
工事第2課(電話:0547-37-1086)