6月19日に全国の緊急事態宣言が解除されました。県境をまたぐ往来が自由になり、経済活動が活発になり、社会の復興に光が差してきた感じがします。
コロナ禍で世の中大変な時ですが、国土交通省は、178億円を投じて「建設版DX」(デジタルトランスフォーメーション)を進めるという雑誌の記事を目にしました。
はてDXとはなんぞや?
日本経団連は、アフターコロナの社会にDXの必要性を「デジタル技術とデータ活用を進め社会や産業、生活のあり方を根本から革命的に変えること」と定義しています。
「建設版DX」とは、調査・測量から維持管理に至るまでの建設プロセス全体を変えていくことだそうです。
静岡県では、航空レーザー測量により点群データを取得し、3次元空間に仮想静岡県を構築する「Virtual Shizuoka」を無償公開している。現在、伊豆半島の東側のデータが公開されている。少し時間はかかると思うがいずれ静岡県全域がVirtual化される。
このインフラデータプラットホームができあげれば、「建設DX」に大きく寄与することになるときいています。
また、国土交通省は、直轄工事におけるBIM/CIMの原則化の目標を2023年度とするとしています。新型コロナウイルス感染症が社会の生活様式を変え、業務のデジタル化を加速する必要に迫られているといわれています。
建設業界も仕事のやり方を根本から変える時がきていると感じます。
好き嫌いではなく、私たちは3次元データになれなければならない訳であります。
そのためには、ICT活用工事の概要を頭に入れなくてはなりません。簡単に言うと「3次元で起工測量」「3次元設計データの作成」「ICT建設機械による施工」「3次元出来型管理などの施工管理」「3次元データの納品」となる訳です。
それらの作業を行うのが、ドローンやレーザースキャナー、BIM/CIMによる自動設計やRPA、ICT化された建設機械、スマートグラスetc
このように自分の頭の中を整理していますが、現実には五里霧中なのであります。
建設業界のICT化はあるとき一気にくるのではないかと思います。そのために今からこつこつ準備しなければ置いてきぼりになります。
せめて用語とその意味だけでもと、密かに勉強している今日この頃です。
令和2年6月吉日
島田土木事務所長 佐藤 勝彦